@天国の音楽

いつもsoulで繋がっている詩人の友人が“あれ、密かに楽しみにしている”と言ってくれた。だからもう少し続ける。タイトルを少し変えて。天国の音楽。天国に行くための音楽。地上から天を仰ぐ音楽を。探しに行く。

C-Style >遠藤ミチロウ>カノン

C-Style >遠藤ミチロウ>カノン>https://youtu.be/gf5CW9rm0AI

 

ミチロウのこと、ずっと考えていた。スターリン。出会いの頃、パンクな事が起きてるんだ、と思っていた僕はそれから、あれ、全部ギミックなんだと、冷ややかな感じで見るようになった。

 

新宿紀伊国屋にミチロウがよく来るって聞いて、わざわざ“観に“行った事がある。思想書の棚。本当に、居たのに、わぁ、と盛り上がった。もちろん声なんかかけない。友人にふれまわる為のアリバイだったから。

 

ミチロウの事考えてると、吉原幸子さんの詩が、目に留まった。

<世界に深入りしたくない>

と言った さびしいひとは

逃げて行った たぶん

もうひとつの ”世界”のはうへ

深入りする まさにそのことが

わたしには いちばんまぶしい

願ひだったのに

 

不思議な時代だ。ミチロウがどっかの箱でやったフォーキーな演奏を、いくらも、覗き見る事ができるんだもの。こうしてソファーに寝転んで、ナッツなんか食らいながら。

 

人の温もりが欲しいのに、絶対に近づきたくなくて、変な仕掛けを作っちゃう。知ってか、知らずか。仕方ない人。遠藤ミチロウ。でも、素直なんだな。そういうとこ、すごく共感する。

 

🎶ボクは今日 ふたのついた ビンの中で泳ぐ金魚〜たいした発想じゃないし、なんだこの曲は、なんて片方で思いながら、やっぱり鼻がズンとしたりして、ちょっとしんみりしている。俺の歌だ、と、思う。

遠藤ミチロウ。安らかに、あなたの人生を祝福します。

 

レコード

https://youtu.be/Rc3zERX-bl0

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C-Style>竹原ピストル>石ころみたいにひとりぼっちで、命の底から駆け抜けるんだ

C-Style>竹原ピストル>石ころみたいにひとりぼっちで、命の底から駆け抜けるんだ>https://youtu.be/3AoegBqLmMI

(このタイトルだけで、すべてだろ?これ以上何をいう?)

さて。結論は出てしまった。つまりこの、文学ダァ、絵画だあ、抒情詩だ、ブルーズだ、なんだかんだをぎゅっと束にしてグリグリっと複製芸術の儲け話に練り込んで世界に広めたその先っぽに、竹原ピストル君も居る。それについて語ってる、俺もしかり。えっ、むちゃくちゃな話じゃないかって?ごもっとも。

先っぽがあるなら大元もあるだろう。例えば、ディランとか、トーマスの方でもジママンの方でもいいけど。

♩ライクアローリングストーンへのアンサーソングというか(どんな気持ちだい?ってきかれても/どうにもうまく答えられないけど)ひぃつけられてできちゃった歌みたいなこれの主人公はやっぱり「どうすりゃいいのかこのおいら」とグルグルしてるだけ。自己変革なんてこれっぽっちも考えちゃいない。

なんと潔いこのファイティングスタイル。もちろん、お気楽だねぇ、と言えないのは、端々に見せる、ロートル?4回戦ボーイさながらの気弱なところ。俺みたいに。もしかしたら、いやきっと、君みたいに。
🎶実力が足りないことを棚に上げて、図々しく“スランプ”などと口にしてはいないか?

知らぬふり、気づかないように、よくできました。竹原君。この曲一つで、一日中いきながえるための、ご飯一杯、いただけます。

よくわからんカバー、でもなんかいい
https://youtu.be/j_MO8qmkz4Y
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C-Style >ブルーススプリングスティーン&>ペイミーマイマネー

C-Style >ブルーススプリングスティーン&>ペイミーマイマネー>https://youtu.be/XiMYqDD9kXw

身体中が痛い、気分も上がらない、愛する者とは離れ離れ、というか誰が大事なのかももうわからない。身近な人とは行き違いの仲違い。おまけに雷と雨。雹までふってきた。

ふと、ブルースについての知らせ〜プレス・リリースによれば、新アルバムは「60年代終わりから70年代初めにかけてのサザン・カリフォルニア・ポップ・レコードにインスパイアされている」という。

ハローサンシャイン
https://youtu.be/icJjlg5e6l8

なるほど、youtubeにアップされた曲は、グレンキャンベルみたいなカリフォルニア、いやそこへ続く砂漠を思わせる。良い曲だな、いいな。

それでもう少しipad いじっていたら、ピートシーガーに捧げたあの2006年のツアーバンドの動画がたくさん上がっていた。ニューオリンズのステージもある。

バンド演奏に太陽の光を感じさせるようなセッション。楽しさと哀しさ、経験と初々しさ。
このなんでもない日にやって来るカーニバルの喧騒。今聴きたい音、こんな音。

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C-Sty>PANTA &HAL>マーラーズパーラー

C-Sty>PANTA &HAL>マーラーズパーラー>https://youtu.be/_RVz_61QWok

誕生日は『 僕って何?』とひとりごちる日。

昨日が今日になる瞬間は自分を見失った人の話を聞いている最中で、
彼はいつも最後の審判を迎えたみたいに自分の正当性を主張するんだ。

もう失ったとか、失い続けてとかも言いたくない。
それでこんなになっちゃった元々を探ることにした。

ところが、なあんにも出てこない。僕の生活歴はリアルじゃない。
さっきまで話していた君と僕の境界線が消滅したみたい。

だから今日も、音楽の記憶をたどることにしたんだ。
Apple Musicのプレイリストを巡って。

🎶ろくでなし野郎赤い羽根
ミシンをかついだギタリスト
傘をかぶったベーシスト
おいらは銀河のニヒリスト

🎶海をめくったロックンローラー
時間を書いた小説家
耳からロケット楽天
あんたはにやけた交差点

僕は、マーラーズパーラーに居たし、今もすぐに行ける。
君も、居るのかもしれないし、そこからきたのかもと思う。
この歌でPANTAは「見るもの全てが自分に関連している」そんな気持ちを描いてる。
それは病に近いものかもしれない。恐ろしい事かもしれない。

でも僕はマーラーズパーラーを訪ねることにしたんだ。
誕生日は『 僕って何?』かを考える日だから。

ファティング80
https://youtu.be/zE8HstLs-BE

ライブ
https://youtu.be/9fR1YKjQOAo

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C-Style >あがた森魚>港のロキシー

C-Style >あがた森魚>港のロキシー>https://youtu.be/G4WYn0L3lTo

あがた森魚さんになれてないなー、と思う。別にギターをかき鳴らしたり、映画を作ったり(そしてこけたり)考えられないくらいワーカホリックになってまわりを面くらわせたり、そう言うことじゃないけど。

僕のiphon のアラーム音はこの曲の栗コーダーカルテットとやってるやつで、ほら、目覚ましって、ちょっと前に起きちゃって、鳴るの待ってたりするじゃない(年寄り?)あっ、きたって、ワクワクするんだ。でもちょっと、寂しい。

🎶夏の終わる頃が近づいてくると
つかの間の楽しみが消えていくみたいで

あがた森魚さんは、だんだん少なくなってく憧れの人、なんだけど、どうやったら彼に近づけるか、それなりに考えていて、喋るときは内容は出たとこ勝負でもはっきり滑舌。言語明瞭意味不明って、あれ、disるつもりは無いんだけど。

🎶渚づたいに誰かの笑顔と
並んで重なってどこまで歩いてく

もう、どんどん大切な物が崩れてく。浜の砂のお城みたいに。こうなったら寄せる波をざぶんと被ろうか。プカプカ、流れて行こうか。案外、気持ちがいいかも、求めてる事だったかも。いかんっ、あがたさんに、森魚になるまで、海には入らない。歩いてくさ。

 

(動画のバイオリニストはフィッシュマンズにフューチャーされてたHONZIさん。若くして亡くなられた方。素晴らしい演奏)


栗コーダー
https://youtu.be/Iux1ywo17yM

ギターすご
https://youtu.be/L9gEW2mBraM

 

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C-Style >宇多田ヒカル>フォーユー

C-Style >宇多田ヒカル>フォーユー>https://youtu.be/iJoNSuGpjNc

もう何かに「決着をつける」とか「清算する」ってのががモチベーションにはならない。時代が変わる、とまわりは五月蝿いけれど、そんなの、経済の問題だろ。関係ないさ。

関係ないけれどやはり、生きて、みてきたり、望まないながら成長したりしてきたことまで、なかったことにはできないし。

だからあなたの大切なものは?と聞かれたら、聞かれることなんてないけど。とりあえず思いついたことを言うくらいの礼儀作法はわきまえているつもり。

🎶誰かの為じゃなく
自分の為にだけ
歌える歌があるなら
私はそんなの覚えたくない
だから For you

歌の最初のへんでコミュニケーションを断つために聴いていた、、、ヘッドフォン
その音楽であなたとつながる、こういうの、マッチポンプみたいでずるい、なんて思わないこともないけど、やっぱり、宇多田ひかるは、本気に、ギリギリに「言わなきゃおれないことを言う、歌う」ってとこが、凄いんだなあ、と思う。

平成の最高の表現物。大切なものを

僕らは、感じてきたんだ、知っているんだ。
いつもは、忘れてるかもだけど。

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C-Style >ジョニミッチェル>アケイスオブユー

C-Style >ジョニミッチェル>アケイスオブユー>https://youtu.be/6voJjexENok

ジョニミッチェルが好きだって言い合った相手とはものすごい緊張関係が生まれて、つまりは、こいつ、どこまでわかってんだというさぐりと、ああ、この人は同士であるという泣きそうなくらいの安心感とで。

今までに二人しかジョニを語り合った女性はいなくて。一人はダンサーで恋人だか婚約者がギタリスト。もう一人はギタリストで、相手は不動産屋かなんかの胡散臭いやつ。みんな自称で、実態はわからないような。ダンスも歌も、ちゃんとみたことなくて。でも、相手の男達が、ロクでもないことは、当然。だから

その女性たちに僕は、ジョニミッチェルがわかってる奴って、近くなって。♩青春のあれ、と、ラストワルツのコヨーテ と、あとたまたま持ってたアルバム、ブルーぐらいしか知らなくて、よこしまな思いの詐欺みたいなもんだったんだけど、僕は「彼女たちに認めてもらった」存在で。もう、昔の話。

🎶あなたのことなら、わたし、ワンケースだって飲めちゃうわ、ねえ
それでも、しっかり、わたしは立ってられますからね
それでも、ちゃんとわたしは自分の脚で立ってるからね

♩ケイスオブユー を聴くとなんて美しい歌だったんだろうと、腰が抜けるくらい。夕闇の下北沢で、ドア開け放して聴いてた時には、こんなにも入ってはこなかったかな。そして、どこに行ったのだろう、彼女たちは。と、意味ないようなことだけど、今となっては。

横置きギターライブ
https://youtu.be/f_OtHVLAF4o

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