C-Style >中村佳穂>口うつしロマンス
C-Style >中村佳穂>口うつしロマンス>https://youtu.be/7ltt-pn0xVw
頭が痛いのは、あいつと通じていたから、ではなかった。だって、あいつはとうに僕の届かないところで遊んでいる。今日、そう思わざる得ないと、僕は覚悟を決めた。
僕の頭の中には何かができている。そう考えると楽になる。思考の戯れ。そのシコリを押しひらくには、グランドピアノの重たい響きがいい。だからグルダのモーツァルトの幻想曲と、アシュケナージのショパンを叩き込んでみた。でも。足りない。そう「かなしさは疾走する。涙は追いつけない」そんな感じ。
〜今の自分にぴったりな音を探す
随分上手くなったぜ。だから見知らぬ若き女の子の音を引き寄せ、喰らい、注入する。これはいい。薬なんかいらない、規則正しい生活なんて、知ったこっちゃない。まともじゃなくても、たっていられる。
中村佳穂•••天才がまたひとり。ビシビシ感じる優しいナイフみたいな音を紡ぐ人。何処にいた?何処からきた?何処まで行く?楽しくなるな、生きてくことがさ。